AEDによる救命推進活動
■AEDとは?
AEDとは、Automated External Defibrillatorの略で、「自動体外式除細動器」と訳されます。
心室細動を止める唯一の手段である電気的除細動をほぼ自動的行えるように開発された装置です。
高性能の心電図自動解析装置を内蔵した医療機器で、心電図を解析し除細動(電気ショック)が
必要な不整脈を判断します。
AEDは、小型軽量で携帯にも支障がなく、操作は非常に簡単で、電源ボタンを押すと
(又はふたを開けると)、機器が音声メッセージにより、救助者に使用方法を指示してくれます。また、除細動が必要ない場合にはボタンを押しても通電されないなど、安全に使用できるように
設計されています。■AEDの設置場所は・・・
AEDの設置場所は、空港、駅、イベントホール、スポーツ施設、デパート、ホテルなど
大勢の人が集まる施設などが効果的と考えられます。
■AEDの必要性
【健康に自信のある人でも起こる心室細動】
わが国で突然死する人は、年間約8万人にのぼるといわれています。そして、その約半数は心臓疾患による「心臓突然死」であり、その9割近くは「心室細動」によるものと推定されています(日本循環器学会のデータより)。
そんな中で、高円宮殿下の突然のご逝去をはじめ、スポーツ中の突然死が多発したこともあって心室細動を抑えるために開発されたAED(自動体外式除細動器)への関心が急速に高まり、平成16年7月1日、日本でも一般市民がAEDを使用した救命活動が行えるようになりました。
【心室細動、除細動、AED】
私たちは、心臓が規則正しく収縮をくり返して全身に血液を送ることによって生きています。
ところが、心臓の心室がブルブルと震えて規則的に収縮しなくなると、全身に血液を送れなくなります。
この状態を「心室細動」とよび、これを止めることを「除細動」といいます。
【なぜ除細動が必要か?】
人間の生命活動をつかさどっている脳は、酸素不足に非常に弱いのです。脳に酸素を供給しているのは血液ですから、脳への血流がストップすることは、即、生命の危険を意味します。
一般に、心室細動が起きると3〜5秒ほどで意識を失って呼吸が止まるとされています。
発祥から1分経過するごとに、救命率は約10%ずつ低下します。
脳は、呼吸が止まってから4〜6分で回復不可能な状態に陥るとされていて、心室細動が起きてから2分以内に心肺蘇生法が開始された場合は90%もの人が助かるのに対し、4分後の救命率(病院退院率)は約50%、5分後では約25%程度になってしまいます。しかし、消防庁のデータによれば、119番通報があってから現場に救急隊員が到着するまでには平均で約6分。その場に居合わせた一般市民による迅速な救命処置がとても重要なのです。
■AEDの効果・・・80%が社会復帰を果たした「愛・地球博」
AEDの効果は、2005年に開催された「愛・地球博」で早速明らかになりました。
それまで、病院外での心臓停止者の長期生存率は2〜3%にすぎませんでしたが、「愛・地球博」の会場には約100台のAEDが設置され、3月から9月の会期中に、会場内で心臓の疾患によって倒れた人の実に80%以上が一命をとりとめ、社会復帰を果たすことができたのです。
その後、公共施設などを中心に、急速に設置が進んでいます。
■助かる可能性のある命を救うには・・・
しかし、いくらAEDの設置が進んだとしても、その使い方をしらなければ、助かる可能性のある命を目の前で失ってしまうことになりかねないのが現実です。
CATSでは、救急医療体制の質の向上を軸として、広く国民の福祉・健康の増進と安全・安心に暮らすことのできる社会づくりに寄与することを目的としています。一般市民や中高校生を対象とするAEDを用いた心肺蘇生法の講習、救急医療全般についてのインターネットを通じた情報提供、計ものためのイベントの開催等、多彩な活動を推進しております。
【CATSは埼玉県医師会よりAED講習の委託を受けています】
CATSは、埼玉県医師会より講習会開催・受付・認定作業、終了証等の発行・交付業務の委託を受けました。
今後、AEDを使用した一次救急を広く一般の県民の方に普及していきたいと考えております。


